雅峰生の手紙

私が妻や友人に宛てて書いた郵便から

手紙の過去分は順次当サイトから削除して『断章』としてまとめ、
『小説家になろう』に掲載後、 Kindle で電子書籍化しています

2025夏北海道-黒松内

2025/08/23-25と親子三人で北海道に旅してきました。奥さんの研究発表が札幌であったのに私も息子も便乗して渡道したのですが、中日の24(日)私一人の単独行動を許してもらい、三十八年前私が二十歳の時の北海道旅行で立ち寄る事の出来なかった函館本黒松内駅に降り立ち、其処(そこ)で独り4時間近くを過ごしました。私が生まれて数年でなくなってしまった寿都鉄道の跡を僅かに探し、その後誰も居ない待合室で深く想って過ごしました。待つ時間が長いとは全然感じませんでした。自分の書いた小説を読み、其処(そこ)で私は泣いてばかりでした。

私は深い悩みを抱えてのこの駅の訪問でした。三十五年前から続く未解決の問題です。どうにも心の整理を付けられないのです。ですが遠い遠い、ずっと私の夢の中にだけあった黒松内駅は、私に解答(こたえ)をくれたと思っています。

次回から数回、その記事を載せます。

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