雅峰生の手紙

私が妻や友人に宛てて書いた郵便から

手紙の過去分は順次当サイトから削除して『断章』としてまとめ、
『小説家になろう』に掲載後、 Kindle で電子書籍化しています

第60回北日本文学賞一次選考通過

私の書いた小説『保線小屋』が、第60回北日本文学賞の一次選考を通過しました。

https://webun.jp/articles/-/913797

町での仕事に希望を失った青年が半分自棄になって豪雪の線路上を歩いていて灯りの見える保線小屋に入ると、そこには明らかに保線要員とは違う、しかし何故か保線要員のふりをしている男が居て、親切に青年をもてなします。何年ぶりかで青年は人間らしい心地を味わい、二人で心のこもった会話を楽しみます。ですが保線要員のふりをしている男は青年を残して小屋を出て行ってしまい、青年は諸々考えます。青年はにせの保線要員である男がたとえこの近辺で人殺しをしてきた男であったとしても、その身代わりとして犯人になってやってもよいとまで思います。そういう御話です。
鉄道を舞台に御話を書くのは私の本領ですが、そこに精一杯の人間性を表したつもりです。人は物質的な不足無きで生きるのではなく心の充足で生きる事が出来るとの私の意(こころ)を込めました。
なお、小説は現時点では未公開ですが、いずれ他の小説同様 Amazon Kindle で電子出版する予定です。