雅峰生の手紙

私が妻や友人に宛てて書いた郵便から

手紙の過去分は順次当サイトから削除して『断章』としてまとめ、
『小説家になろう』に掲載後、 Kindle で電子書籍化しています

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

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愛される事を求めていても、虚しいです。それは風見鶏の様に次の瞬間何処(どこ)かのあらぬ方向を向いて仕舞います。それを防ぐ手立てはありません。愛し、尽くす喜びを求めて下さい。これは不動です。何処(どこ)も向きませんし、逃げて行きません。

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山陰本線の奥、朝四時、その区間だけ貨物列車の最後尾に一輌だけ客車を連結して人を運ぶ辺境の生活列車。曾てそんな列車がありました。夏はまだしも、冬どんなだったでしょう。最後尾の連結であれば、客車には一切の暖房が働かない筈です。蒸気機関車最末期…

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今まで一度も経験がありませんが、若しも旅先で粗末な衣服を着た子供を見掛けたら、多分私は我慢出来ないでしょう。それが二人連れで、しかも兄がもっと小さな妹の手を引いていたとしたら、もう完全にアウトです。私は二人を駅前の食堂に連れて入り、『何で…

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家に小さな子供が居ると、私が自分一人で何処(どこ)かに行きたいという気持ちがあまり湧いてきませんね。それよりも子供と一緒に過ごしたいという気持ちの方が強い様に思います。何処かに出掛けるのなら、奥さん、子供も一緒に。そう感じるのです。若い頃…

随筆(書簡集)『断章 第四十三集』を Kindle 電子出版

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