雅峰生の手紙

私が妻や友人に宛てて書いた郵便から

手紙の過去分は順次当サイトから削除して『断章』としてまとめ、
『小説家になろう』に掲載後、 Kindle で電子書籍化しています

2024-01-01から1年間の記事一覧

6176

家に小さな子供が居ると、私が自分一人で何処(どこ)かに行きたいという気持ちがあまり湧いてきませんね。それよりも子供と一緒に過ごしたいという気持ちの方が強い様に思います。何処かに出掛けるのなら、奥さん、子供も一緒に。そう感じるのです。若い頃…

6175

私は若い人になら兎も角、一般に他人に『生きる事』を勧めません。何が何でも生きろと、私は到底他人に言えません。その言葉の違和感は、この私に理由も無く百万円くれと言っているのと同じ程度のものかと感じます。私なら、生きる事ではなく、自分のしたい…

6174

五歳四ヵ月の息子が水性ボールペンで広告の裏に初めての手紙を書いてくれました。文章を私が指示したりお手本を書いた訳ではありません。何でも可(い)いから書いてみなさいと言うと、息子はたどたどしい文字で斯(こ)んな文章を書きました。『お父ちゃん …

6173

喫茶店であっても、あんまり何もせずただぼーっと一時間も座っていたら店員に気味悪がられます。無理も無い事かと思います。店員を責められません。河原が良いですよ。実にぼーっとしているのが似合います。誰の迷惑にもなりません。空も綺麗ですし。 『何も…

6172

自分がなるべく無傷で生き残る事が生涯最大の目的である人間の言葉を、どうしてこの私が、「そうですね。全く仰る通りです」などという顔をして、また実際その言葉を口にして、受け容れなければならないのですか。馬鹿にするにも程がある。人を何だと思って…

随筆(書簡集)『断章 第四十三集』を Kindle 電子出版

以下のリンクです。 https://www.amazon.co.jp/dp/B0D1Y63PQY

6171

『生きていても詰まらない』。観察ばっかりしているからです。世相を分析して評論家みたいなことばかり思っているからです。実践してみて下さい。立所(たちどころ)に世界はその様相を変えます。依然として汚く、残酷で、善くないものの巣窟の如き世界では…

6170

自分の心の目がよく見える様になる事を、人が意識的に嫌がる場合があります。分かりますか。善くない事を多くしてきた人の場合です。善くない事というので判りにくいならば、自分がそれを立派な事正しい事だとは到底見做せない、自ら褒めた話だとは思えない…

6169

ふらふらになっても歩き続ける事が出来るのだとしたら、それはその人が使命を裡(うち)に感じているからです。行く手に何等の光明の兆していないのにそれでも歩く足を止めずに先に進む事が出来るのは、その視界の限界、暗黒の更に遥か先を視ているから、そ…

第40回太宰治賞一次選考通過

私の書いた小説『七千澤の夢』が、第40回太宰治賞の一次選考を通過しました。 https://file.chikumashobo.co.jp/mm_files/dazaisho2024_1.pdf かつて存在した北海道の羽幌炭鉱鉄道の町築別を舞台に、炭鉱鉄道の車掌と沿線の少年母子との関係を描いた物語です…

随筆(書簡集)『断章 第四十二集』を Kindle 電子出版

以下のリンクです。 https://www.amazon.co.jp/dp/B0CX3N61Y3

随筆(書簡集)『断章 第四十一集』を Kindle 電子出版

以下のリンクです。 https://www.amazon.co.jp/dp/B0CSFLTYZR