雅峰生の手紙

私が妻や友人に宛てて書いた郵便から

手紙の過去分は順次当サイトから削除して『断章』としてまとめ、
『小説家になろう』に掲載後、 Kindle で電子書籍化しています

5740-備後落合

前夜、よく眠った筈なのに、昼間の行程が眠い。矢張旅先だからか。特に長く歩いている訳ではない。しかし矢張心が緊張し、昂(たかぶ)っているからか。列車に乗ると、復路必ず眠ってしまう。クロスシートだと嬉しいのだが、ロングシートなので眠りにくい。それに一日に三本しか発着しない上に列車は一輌だけの単行運転で、車内に客は結構多い。立ち客あり。
この感じ、久し振りです。列車の中でも旅館でも、休み切れないのです。完全な休息に手が届かず、後に疲れを残すのです。でも心は旅を喜んでいる。目当てにやっと会えたという気持ちの方が強い。ですが、私は予期しませんでした。斯かる旅の途上、私の横にずっと私の小さな息子が居るとは。幸いです。感謝です。

20220430新見